認知症の夫と妻の違い

80代夫婦の当たり前

認知症専門のお医者さんの動画を見ました。

とっても興味深いことを言っていました。

そのお医者さんは、80代くらいの夫婦のことを言っていました。

この世代は、女性は男性に尽くすものとしつけられています。

ある80代夫婦のことを言っていました。

とにかく夫の世話をする妻のが当たり前になっているのだ、というのです。

例えば、夫が胸が痛いというと、一晩中背中をさすっていたといいます。

           

このお医者さんの体験談

このお医者さんは、おそらく50代くらいだと思います。

このお医者さんは、自分の体験を言っています。

その人は、生ガキに当たったことがあるそうです。

それはそれは辛かったといいます。

お腹にあるものを吐いて下痢もして熱も出たそうです。

でも、奥さんは一晩中自分に付き添ってくれたわけではありません。

僕たちの世代や、それ以降の人達はそんなものだと言っています。

 

 

 

 

 

 

認知症になった夫婦の違い

ところが、先ほどの80代の夫婦になると、妻が夫の靴下まで履かせている、というのです。

履かせてももらうのが当たり前になっている夫に、履かせてあげるのが当たり前になっている妻、といういわけです。

このお医者さんに言わせると、夫にとっては妻はこんなに便利なものはないのです。

だから、夫は認知症になっても妻を忘れないのだそうです。

ところが反対に、妻は認知症になると夫を忘れるというのです。

 

 

 

 

 

 

 

夫にとって妻はとても便利なもの

私は思わず笑ってしまいました。

そうかもしれません。

夫にとっては、妻はとても便利なものだったのですね。

昔は、確かに妻は夫を立てて、妻は夫の様子を見ながら夫の欲しいものを取ってあげるとか、してあげるという事が当たり前だ、と言われていました。

 

 

 

 

 

 

子供の頃にしつけられたこと

私が子供の頃、父が私にたばこをとってきて、と言ったことがあります。

私は、父にたばこをもっていきました。

その時に父に言われたのが、たばこと言ったらたばこだけでなく、マッチと灰皿をセットで持ってくるのが当たり前だと言われました。

その時はそうなんだ、私も気を付けなければ、と思いました。

 

 

 

 

 

 

夫婦の役割分担は夫をダメにしている

自分も年を取って考えてみると、昔のやり方である夫と妻の役割分担というのは、私もいいと思います。

妻は常に夫の様子を見て、夫にとって最善のことをしてあげる、というのが良妻と言われていました。

上に書いた私の父が、私に言ったもっと気を利かせろという事を言ったのは、そういう事にもつながると思います。

ところが、自分を含め、周囲の同世代の夫婦や若い人の夫婦を見ていると、この役割分担というのは、夫をダメにする気がしています。

というのは、この役割分担が当たり前になりすぎて、世話をしている妻を見下し、感謝すらしない、という夫をつくっている気がします。

 

 

 

 

 

 

 

夫に尽くすことは夫の自立の妨げになっている

それだけでなく、夫の自立の妨げになっています。

年を取ると、どちらが先に行くかは誰にもわかりません。

何もできない夫をつくりあげ、先に妻が亡くなると残った夫は、何をどうしていいかわからくなり、途方に暮れてしまいます。

私の周囲の同世代やその上の人達の様子を見ていると、私から見てこの人は良妻をやってきた人だろうと思われる人に限って、夫に不満を持っている女性が多い気がします。

妻も、年を取るとわが身で精いっぱいになっています。

お互いに思いやりをもった生活をしましょう。

 

 

 

今年は、大変な年でしたが、来年に希望をもっていきたいものです。

今年も私のブログを読んでいただきありがとうございました。

良いお年をお迎えください。