ある団体の不条理
ある団体がAとします。
そして、団体Aの中にBがいます。
そのAの中でBは幹部をしています。
団体Aの中にCがいました。
Cは大変優秀な人でした。
Cは優秀なだけでなく、正義感が強くまっすぐな人でした。
団体AにとってCは、団体Aに貢献してくれる人でしたが、正義感が強い彼は、団体Aにとってはだんだん疎ましい存在になってきました。
団体Aの行動
団体Aの幹部からは注意を受けたりしましたが、Cは自分の考えを曲げようとはしません。
なぜなら団体AにとってCのやっていることは、許せないことなのです。
そこで、団体Aの幹部たちは考えました。
Cの考えを改めさせるために、手段を選ばずいろんなことを言ったりしたりしました。
世間一般でいうところのいじめパワハラをたくさんしましたが、Cはめげません。
Cの自死
それを数年間続けたある日、Cは自分で自分の人生に幕を下ろしました。
Cは、自分の人生に幕を下ろす頃には、いつも通り元気そうでしたが、ちょうどよいサイズだったTシャツは、ぶかぶかになるくらいに痩せてきていました。
Bのコメント
Cが自分の人生に終止符をうった当日にBがコメントを出しました。
「あんなに若くて才能があるのにもったいない」と。
Bというのは、Cよりも20歳以上は年上のはずですが、あまり人前に出て話したことがないのか、もうちょっと言い方がないのかと思うくらい残念な偲び方をしていました。
Bは、Cとは真反対の考えを持った人でした。
Bも団体Aの幹部です。
Bは、世間一般では大変人気のある人です。
BがCと真反対の考えを持っているということは、世間一般ではほとんど知られていません。
Bは、団体AがCに対して行ってきたいじめパワハラを知っているはずですが、そのことは一切言いませんでした。
というか、考えようによっては、団体Aの幹部ですからね……