二組の離婚した夫婦
ふっと思い出したことを書きます。
有名な女優さんや俳優さんの話ですが、名前を出さずに書きたいと思います。
二組のご夫婦の話です。
お二組とも離婚をされています。
離婚の時期と離婚の理由が、同じか違うかはわかりません。
私がなぜこの二組のご夫婦のことを書こうと思ったのかというと、離婚をしたお母さんの子供さんへの対応が真逆で、成人した子供さんが真逆の結果が出たからです。
一組目
一組目のご夫婦は、旦那さんが有名な歌舞伎役者さんでした。
たぶん、これを読んでいる方は、この歌舞伎役者さんはどなたかすぐに分かったかもしれません。
この歌舞伎役者さんは、踊りの師匠さんと恋仲になり、自宅に帰ることが無くなりました。
奥さんの方は、有名な女優さんです。
奥さんは旦那さんの帰りを待ち続けていましたが、一年以上たっても帰ってくることはなかったので、奥さんは離婚を決心して、旦那さんも了解をしたようです。
歌舞伎役者になった息子さん
子供さんは男の子が一人だったようですが、お母さんが引き取りました。
それから随分年数がたって、男の子は勉強ができたようです。
日本で一番難しいと言われている大学を卒業しました。
彼は、俳優になりました。
その後、彼は色々ありましたが、お父さんの跡を継いで歌舞伎役者になりました。
私が息子さんがなぜ俳優という職業を選んだのか、ということを知ったのは、息子さんが歌舞伎役者になってだいぶたってからでした。
「あの人があなたのお父様よ」
息子さんのお母さんの離婚のいきさつを考えれば、元夫にはうらみがあってもおかしくないのですが、このお母さんは一切恨み言は言わず、息子さんにはテレビにお父さんが出ていると、「あの人があなたのお父様よ」と教えていたといいます。
息子さんは会ったこともない父親をとても慕い、自分もいつか父親の跡を継いで、歌舞伎役者になりたいと願うようになったといいます。
息子さん、父親に会いに行く
息子さんが高校生の時だったと思いますが、父親に会いに行ったらしいのですが、追い返されたそうです。
この話を聞くと、ひどい父親だと思われるかもしれませんが、後に息子さんが後を継いだ時の嬉しそうな顔を見ると、自分の不倫が原因で離婚をしたことの自覚があって、自分が父親らしいことをしたわけでもないので、自分は息子にあう資格がない、という思いでの拒否だったようです。
一方、拒否をされた息子さんは、少しでも父親に近づきたいという思いで、俳優という仕事を選んだ、という事でした。
「ありがとう」
その後何年後かに、息子さんは歌舞伎役者になることが許されました。
その時のことを、テレビで見たことがあります。
お父さんは、本当にうれしそうでした。
そして、息子さんのお父さんは、元奥さんに名前を呼んで、「○○○さん、ありがとう」と、はっきり言っていました。
その数年後だったと思いますが、お父さんは亡くなりました。
二組目
その親子の話を知ったしばらく後に、離婚をした二組目の夫婦の娘さんの話を何かで読んだときに、私的には衝撃でした。
娘さんの両親の離婚の理由はわかりませんが、お母さんが娘さんを引き取ったようです。
お母さんは、いつも元父親の悪口、愚痴、を繰り返し娘さんに言っていたといいます。
娘さんがその話をしていた時の年齢は、たぶん40代だったと思います。
そして、ご両親ともに亡くなっていたと思いますが、それでも、精神的に不安定で、お薬が手放せないという事でした。
娘さんは自分が精神的に不安定な原因は、母親が毎日父親の悪口を自分に言っていたことだと言っていました。
私は、一組目の親子の話を聞いて間もなくの話だったので、個人差があるとはいえ、親の対応で子供が成人してまでも、これほど影響があるものかと驚きでした。