今は更地になりました

あのお家の話

以前に書いたことのあるお家の話です。

娘さんが12歳の時に亡くなって、それから25年の歳月がた

ったにもかかわらず、まだ娘さんの部屋そのままになって

いるというお宅の話です。

今は、家も壊し、沢山あった植木もすべて抜いて、更地に

なってしまいました。

更地になって見ると、意外に広いお宅でした。

90坪だそうです。

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元の家の人に気持ち

こちらは、調整区域なので、一軒につき45坪ないといけな

いので、調度2件建つそうです。

調整区域でなければ、3件は 建っていたのではないかと思

います。

家を出た後も、一日に二回は家の様子を見に来ていたとい

うその家の奥さん、今はどんな気持ちなんでしょう。

 

 

 

 

 

あの時の彼女は輝いていた

彼女と私は同い年です。

まだ娘さんが生きていた頃に新築をし、目をキラキラさせ

ながら、これから家のローンがあって大変だということを

言っていました。

彼女は、大変だとは言っていたけれど、あの時の彼女の目

は輝いていました。

「大変だけれど、私達は頑張ってローンを返すんだ」とい

う決心が伝わってきていたのに……

 

 

 

 

 

家の悲鳴が聞こえる

今の彼女の状態でなくても、自分で家を建てて、建て替え

た人に聞いてみると、やはり自分の建てた家を壊すのはつ

らいといっていました。

解体やさんが、家を壊している音が、家の悲鳴に聞こえる

と言って居ました。

私は、一度も自身の家を建てたこともないので、想像もつ

かないけれど、その立場になると辛いだろうなぁ、と思い

ます。

 

 

 

 

 

人生の決断の時

そして、いまあの家の持ち主だった彼女は家も土地も何も

かもなくなってしまったのです。 

人生の分かれ道というのは、ある気がします。

人生の分かれ道を本人は自覚をしているのか、していない

のかはわかりませんが、その時の決断で人生が大きく変わ

ります。

 

今思えば、私にも人生の決断の時が、ありました。