入院中の義祖父
昨日の記事に書いた義祖父の入院中に感じたことがあるのですが、入院患者がほとんど老人なので、時々、入院患者が集まって歌を歌ったり、折り紙をしたりということをするらしかったのです。
義母に行っておいでよ、と言われても義祖父は絶対に行くことはありませんでした。
私は、そうだろうなぁと思いました。
何故なら、明治の男は絶対と言っていいほどそういうことはしません。
たぶん、明治の男のプライドが傷つくのだと思います。
年寄りのプライ
介護の仕事をしている人にこんな生意気を言う様で申し訳ないのですが、もう少し入院や入所しているお年寄りのプライドを大事にしてあげてほしいのです。
先ほどの義祖父の事もそうですが、2つ先の市から大八車で野菜を運んで売って、市の中で一番大きい八百屋を一代で築いてきたというプライドを持って生きてきた明治の男は、そんなことを言われるだけでプライドが傷つくんだと思います。
今の若い人に、そんなことを言うのは理解ができないかもしれませんが……
老人ホームでの義母
義母が老人ホームに入った時、制服がありました。
その色が、女性はライトピンクで、男性はライトブルーです。
この色に義母は、かなり抵抗をしました。
私も初めて老人ホームに面会に行ったときに、年寄りにこんな明るい色って……と思いました。
たぶん、それは若い人からの好意で決まった色だろうと思います。
少しでも明るい色で気持ちも明るく暮らしてもらいたいということだろうと、いうこともわかります。
でも、義母の世代は若いときは、娘は赤とか明るい色で年をとったら地味な色ということが当たり前に生きてきています。
だから、こんなおばあさんがあんな明るい色なんて……という気持ちだったんだと思います。
家にいたころの義母の洋服で、ライトピンクという色は見たことはありません。
ずいぶん長い間、着たくないと抵抗をしていたようです。
そのホームは、本人が着たくなければ着なくていいそうです。
その代わり毎日着替えを持ってきてほしいと、言われたそうです。
勿論、読んだ方はお判りでしょう。
義姉が怒り心頭だったようです。
毎日着替えを持って行くのは、義姉だからです;
が姉にしてみれば、面倒くさいということなのでしょう。
年寄りは幼児ではありません
もう一つあります。
職員の人からすれば、面倒を見ていると幼児のような感覚になるのかもしれませんが、お年寄りからすれば、職員の方は孫かひ孫くらいです。
その職員から、幼児のような言葉や扱いを受けるというのは非常に不愉快です。
たまにそういう方を見かけることがありますので、その辺を気を付けていただけると嬉しいです。
私もいずれはどうなるかわかりませんので……