猫がやってきた
我が家に猫が初めてやってきたのは、20年ほど余り前です。
娘の友達の家に猫が生まれたので、娘が飼いたいと言い出し、猫嫌いの姑を子どもたちが説得して飼うようになりました。
キジトラで、目が真ん丸でかわいい子でした。
名前は娘が付けて、「ぺル」と名付けました。
人も怖がらず、車も怖がらず、我が家にすぐに慣れていきました。
ペルに気がつきませんでした
ところが、車を怖がらなかったことがこの子を不幸にしてしまいました。
ペルが我が家に来て8日目の日に娘の七五三の日でした。
朝からそれで忙しくバタバタしていましたが、何とか準備ができ、出かけることになり夫が車を出しました。
家の人間たちが、わさわさして落ち着かないので、子猫のペルも何だろうって、気になったのでしょう。
ペルの一大事
人間たちが忙しくしてペルの事に気がつきませんでした。
車を怖がらないペル…
何となくわかるでしょう……今思い出してもむねが締め付けられるような辛い気持になります。
夫がペルをひいてしまったのです。
ペルが入院
動物病院に連れて行きましたら、前足は片方、後ろ足は両足を骨折していました。
そして、骨折した前足の方は神経も切れていました。
神経が切れた方の足に障害が残ってしまいました。
我が家にやってきて8日目に事故にあい、入院をしたのが11日間でした。
毎日娘とペルの見舞いに行きましたが、引いた当の夫は一度も見舞いに行くことはありませんでした。( *´艸`)
ペルと一緒に2階に
いよいよペルが退院をしました。
ペルは、足の障害だけでなく、便の出も悪くなっていて人間が肛門を刺激をしてやらないと大便が出ないのです。
私たち夫婦と娘は2階で寝ています。
ペルだけで1階に置いておくと、たぶん寂しがると思ったので、2階に連れていくことにしました。
シーツの洗濯が大変
ペルは、ペルが入るとちょうどいい箱があったので、そこに寒くないように古い毛布を敷いてペルが眠れるようにしました。
夜中に寂しがってビッコをひきながら、私の方に来たりするので、朝起きると、あちこちにうんちや血がついていて、洗濯が大変でした。
毎日5~6枚のシーツや布団カバーを洗っていました。
2カ月ぐらいでやっと、外に出られるようになり、うんちも私が肛門を刺激しなくても、自分でできるようになりました。
ペルのその後
ペルはその後は、ビッコを引きながら元気良く走り回っていました。
ペルにとっては2階は落ち着く場所だったのか、何かあると2階に逃げていきました。
そのペルもその後、1年後に車に引かれて死んでしまいました。
娘が学校から泣きながら、帰ってきました。
通学路に(車の往来が激しい道路)に猫が車に引かれていると思っていたら、ペルだったそうです。
後で、私が見に行ったらほとんど即死状態だったようです。
今でも、思い出すと辛いです。
その後飼った猫には、わかってもわからなくてもどの猫にも「車を見たら、逃げるんだよ」言い続けました。
おかげさまで今の猫たちは車を見ると、逃げます。